より自分の好みへ、船舶改造時に必要な手続き

既に所有している船舶について総トン数を増して、よりスペックの高いエンジンに換装したり自分なりのカスタマイズを実践したいとの希望を抱く場面も想定されるところです。改造などを行うときには注意が必要で自動車の場合には法令上の保安基準を満たしていないと判断されると、車検を通過できずに公道上で運転できなくなる可能性があります。

船舶は海洋上を運行するという点で違いがありますが、様々な種類の艦船が行き交う以上は、無計画な改造を許してしまうと他の艦船の海洋上の安全な運行を妨げる可能性があります。もちろん自ら操舵する場合においても、運行中のトラブルに見舞われると遭難などのリスクが高まることにもなるのです。このような懸念は破損や不具合が生じた時の修理を実施したあとにも妥当します。そこで船体の改造や修理、機関換装などの作業を行った場合には、基本的に船体の変更登録と臨時検査を受けることの二段構えの手続きを踏む必要があるわけです。

ここに変更登録とは、船体の変更・改造による総トン数などの変更が行われたときにJCIに変更申請を行うことですが、登録車の氏名や住所などが変更したときも含みます。もっとも変更登録は全ての船舶を対象にするわけではなく、総トン数20トン未満の小型船舶が対象です。ただし総トン数の変更を伴う改造や、機関などの換装は想定外の事故のリスクを高めることが想定されるため、長さ10メートル以上の登録船舶については事前に農林水産大臣または都道府県知事の改造許可を得る必要があるのです。改造許可が必要と見込まれるときは、申請先がどちらになるのかを事前に確認することが賢明と言えます。

そしてもうひとつの臨時検査については、船の長さや幅などの変更や機関主要部分の変更、海難や火災などで深刻な損傷を負った時の修理などについては必要になります。もっとも変更登録にあたり必要な書類や臨時検査の要否などは個々の改造や修理などに応じて異なるので、船舶を保管している場所を管轄するJCI支部に問い合わせる必要があります。

変更登録や随伴する臨時検査などにあたっては、登録内容を変更することになるのでJCIに対して所定の手数料を納付する必要があります。書類審査のみでは2,950円ですが、本人申請ではなく専門家に代理人になってもらうときには別途、報酬も加算されることになります。船舶を改造するときには、事前に必要な手続きを確認しておくことでスムーズに変更登録を済ませることが出来るでしょう。